日々の読書から、おすすめを紹介します。今日は、
『大暴落の夜に長期投資家が考えていること』
2025年01月初版
1.著者
ろくすけ
個人投資家
投資と鉄道メインの旅行をテーマとしたブログ
「ろくすけの長期投資の旅」を運営
2.どんな期待を持って読んだか
ろくすけ氏のブログは、
4年以上毎朝読んでいます。
今回、あえて
「長期投資家」とタイトルに掲げた本を出すことの
新規性を期待して読みました。
3.構成
はじめ インデックスから個別株投資に転換した私の投資遍歴
第1章 暴落を何度も経験した投資家は株価暴落時にこう考える
第2章 株価暴落が何度も、これからも繰り返される理由
第3章 株価暴落でも「狼狽売り」しない投資家のメンタルコントロール
第4章 株価暴落でどれだけ買えるかは、「価格と価値の違い」の理解度で決まる
第5章 株価暴落までに見つけておきたい「買う」企業の選び方
第6章 株価暴落までに計算しておきたい「マイ目標株価」
第7章 インデックスファンドのつみたて投資という「降伏」
第8章 株価暴落で自信を持って買い向かうための投資ストーリーの磨き方
第9章 個別株長期投資家だからこその出口戦略
第2章 株価暴落が何度も、これからも繰り返される理由
第3章 株価暴落でも「狼狽売り」しない投資家のメンタルコントロール
第4章 株価暴落でどれだけ買えるかは、「価格と価値の違い」の理解度で決まる
第5章 株価暴落までに見つけておきたい「買う」企業の選び方
第6章 株価暴落までに計算しておきたい「マイ目標株価」
第7章 インデックスファンドのつみたて投資という「降伏」
第8章 株価暴落で自信を持って買い向かうための投資ストーリーの磨き方
第9章 個別株長期投資家だからこその出口戦略
4.全体的な所感
ブログから、
日々の活動や月次のまとめは追えていたり、
前著から
目標株価を自身で設定することの重要性は理解していたため、
新規の驚きはないものだろうと予想していました。
しかし、良い意味で裏切られ、
投資スタンスを考えさせられました。
株式投資をするにあたっての「考え」や「生き様」を
見せつけられた気がしました。
近年、人気のインデックス投資や高配当株投資から
あえて距離を置くろくすけ氏の
思いや個別株投資の楽しさを学ばせていただきました。
本書は、個別株投資をするためのスキルというより、
個別株投資と向き合う生き様、覚悟を
改めて考えるためのよいきっかけをいただいた気がします。
株式投資をテーマにするジャンルの中でも
異色かつ稀有な存在だと思います。
5.個別の印象的な内容
P54より、
毎月3つの内容を定期的にブログに書き留める
①その月の売買内容。
判断根拠も書き残しておくことで後々に振り返りやすくなる。
②ポートフォリオの内容。
資産全体に対して保有比率2%超を主力(スタメン)とする。
スタメンの目安は9銘柄。
③投資先メモ。
投資先企業について調べたことやその結果わかったこと・魅力など
について述べる。
P57より、
のめり込める要素がいくつも見つけ出せたら、
それが私の投資の拠り所となります。
P134より、
「のめり込む」要素として最も多くの注意を払っているのが、
①創業の動機
②企業が持っている世界観や大切にしていること
③どんな社会課題を解決していきたいか
P164より、
投資家個人の命は有限である。
一方、企業は永遠に事業を営むことを前提としている場合が多く、
実際に百年を超えて事業を続けている企業も少なくない。
P166より、
企業の営みを永く続くリレーとして認識し、
そのバトンを握る走者の一人としての役割を果たしているのだ
という自覚を一人ひとりの投資家がしっかりと持つこと。
「企業を応援する」とは、そういうことなのだと気づきました。
→特に日本は世界の中でも長寿企業が多いため、
企業のバトンというイメージがフィットすると感じました。
P193より、
素晴らしい実力のある企業の存在に
多くの投資家が気づくことができない最大の理由は、企業側よりも
株価ばかりに注意を向けている投資家側に問題があるから
6.おすすめなのか
インデックス投資全振りに慣れて
少し自分の味を出したいと思っている方に、
読んでみてほしい一冊だと思いました。
加えて、インデックス投資よりも高いリターンを狙い、
やけどした方が再起するための書でもあると思います。
私としては、
本書の中で何度もでてくる「のめり込む」という表現
かつてコンサルの仕事をしていた時のことを回想しました。
コンサルティング案件が1年以上続くとその会社の理解も進み、
会社を変革するためのツボみたいなところを
感じられるようになってきます。
すると、
その企業の成長や革新のストーリーを考えることができるようになり、
もっともっとその会社に深く関わりたいと
思うようになることがありました。
ありがとうございました。
0 件のコメント:
コメントを投稿