2025-03-31

あなたの隣の億万長者

  

日々の読書から、おすすめを紹介します。今日は、

『元国税専門官がこっそり教えるあなたの隣の億万長者』

2023年02月初版




1.著者



小林義嵩

元東京国税局の国税専門官として採用され、
 税務署、国税不服審判所などにて相続税調査などに従事。
2017年より、フリーライター



2.どんな期待を持って読んだか



確定申告をするようになり数年が経ちます。
国税庁の視点などを理解したいと思っており、
興味を持っていました。



3.構成



序章   億万長者の「お金」と「相続」のリアル
第1章 【家計】富裕層は驚くほど質素に暮らす
第2章 【資産運用】富裕層ほど投資で儲かりやすい
第3章 【生活】富裕層は大きな犬を飼う?
第4章 【家族】富裕層は教育費に糸目をつけない
おわりに



4.全体的な所感



著者は、国税職員の中で1割しかいない
相続税担当だったということが
本著の最も個性のある点だと思います。

本書は、
相続税調査の経験事例をベースにした本です。

個人的には、別の本や動画などにより、
ほぼ既知の内容が多く、目新しいものは少なかった印象です。



5.個別の印象的な内容



P34より、
日本の富裕層の多くは、
預金や株式などの金融資産より、
土地などの不動産を多く持つ資産家。
不動産は有効活用しなければ現金は得られず、
むしろ固定資産税などの支出が伴う。

→私は金融資産メインですが、
 不動産メインの資産の方が多いのはイメージ通り。
 不動産に働いてもらうのは、結構好き嫌いがあったり、
 得手不得手がありますよね
 

P190より、
調査対象の奥様は、
夫が数度にわたる「天下り」で多額の退職金を受け取った直後に亡くなり、
億単位の遺産額になったことから相続税がかかってしまった。
調査の最後の奥様に言われた一言
あなたたちにあれこれ言われるような立場じゃないのよ」。
キャリア官僚がノンキャリアの国税職員から調査を受けたことが
屈辱だったのかもしれません

→この天下り官僚の奥さんは、
 天下りを前向きに認識しているのでしょうね
 権利だと思っているのかな
 本書の本筋とは関係ないですが、
 天下り慣習をなくせば、どれだけ日本は良くなるかと思う


6.おすすめなのか



不動産を保有する金持ちについて
知りたい人におすすめです。

また、相続税調査官がどのような仕事をしているかも
多くのシーンを知ることができます。

そして、章の構成が非常にわかりやすく整理されていますので、
頭に入ってきやすいです。

一方で、
国税職員にも所得税担当ということがいるので、
所得税担当の人たちの仕事にも
興味がわいてきました。


ありがとうございました。



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