2025-03-23

億までの人 億からの人

   

日々の読書から、おすすめを紹介します。今日は、

『億までの人 億からの人』

2024年11月初版




1.著者



田中渓

ゴールドマン・サックスに17年間在籍し、
2024年に退社し、少数精鋭の投資会社にて勤務



2.どんな期待を持って読んだか



億り人というキーワードの本は多くありますが、
億の先を書いた本は少ないとの印象から、興味を持ちました。

また、自分も億の先を行くマインド、習慣を考え直すために、
てにとりました。



3.構成



Prologue
Chapter1 年収1億円以上「富裕層の思考」
Chapter2 富裕層だけが知っている「お金の哲学」
Chapter3 お金がお金を生む「お金の使い方」
Chapter4 とんでもなく稼ぐ人の「時間の使い方」
Chapter5 普通の人でも実践できる「億稼ぐ人の生活習慣」
Chapter6 一生お金に困らない人の「人間関係の築き方」
Epilogue


4.全体的な所感



「億り人」とか「兆人」に特化した内容ではなく、
田中氏のすごい習慣を学ぶことができる本だと感じました。

改めて、すごい人というのは、
正しい習慣が何なのかを知り、身につけており、
その実行を自己評価で(他人評価ではなく)
推進できるということなのだと感じました。



5.個別の印象的な内容



P31より、
1日1%さぼった人が、次の日に
1%成長した場合(0.99*1.01=0.9999)、
2%成長した場合(0.99*1.02=1.0098)、
3%成長した場合(0.99*1.03=1.0197)
と、たった1日さぼると、翌日にリカバリーするためには、
3倍の成長が必要ということ。
ちなみに、2日連続して1%成長すれば(1.01*1.01=1.021)、その先を走っている


P49より、
お金に色はないとは、一物一価の法則でもありよく言われます。
一方で、ベンチャー経営者系の人たちにはお金には色があると言われています。
お金の出どころが大事という意味です。
ウォーレン・バフェットが出した金と、
社会的に微妙な輩が出した金では意味合いが変わってくるからです。


P181より、
「やってみようかな」と思っても具体的な計画を立てられない人が8割、
「毎朝15分早く起きてやろう」と実行してみても、
1年間継続できる人は割くらい。
つまり、2割×2割なので4%です。
つまり、何かを始めようとして、それが習慣化するまで
きちんと続けていくことができる人は、たった4%しかいないということ。


P201より、
(田中氏の)1日のスケジュール。
03:45 起床、メールチェックおよび緊急性の高い仕事対応
04:00 運動(ランニング、自転車、水泳など)
06:00 家族との時間、ニュースチェック
08:00 運動(目標を持った練習)
09:00 出社。メール返信、その日の仕事の段取り、社内外の会議
11:30 昼食をとりながらの知識インプット
(~省略~)
21:30 就寝(海外との電話会議の時は23:00に就寝)



6.おすすめなのか



資産運用やFIREについて知りたいという人向けではありません。
大きな目標を達成した人がさらなる高みを目指すために手に取る本です。

まず、
ゴールドマン・サックスに17年間在籍したこと、
それだけでとんでもない競争力の高い人なのだと思います。

しかし、
その入社前に、大学を主席で卒業したり、国内外での様々な挑戦の経緯から、
自らに課題を課して乗り越えていく人なのだと感じます。

私にとっては、個別の内容云々よりも、
複利における自分の成長と衰退について、
実際に数字で示してくれた点が素晴らしかったです、
1日1日の大切さを痛感しました。
そして、それを知識として知っているだけでなく、
愚直に日々向き合い実践していくことを知ることができました。

「組織からの卒業」をした現在は、
平日だけでなく週末も、自分の成長を意識していますが、
組織にいた時は、この1日サボると…という意識は弱かったと反省します。



ありがとうございました。



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