日々の読書から、おすすめを紹介します。今日は、
新・貧乏はお金持ち
2025年03月初版
橘 玲
マイクロ法人についての指南書であり、
「新」となったので、具体的なノウハウがでているのかなと期待して、
読み始めました。
3.構成
PART1 楽園を追われて_フリーエージェントとマイクロ法人の未来
PART2 もうひとつの人格_マイクロ法人という奇妙な生き物
PART3 スター・ウォーズ物語_自由に生きるための会計
PART4 楽園を追われて_マイクロ法人と税金
PART5 生き残るためのキャッシュフロー管理_マイクロ法人のファイナンス
4.全体的な所感
具体的なノウハウが載っているかと期待したが、
そうでもなかったことは残念でした。
しかし随所に、会社とは何なのか、会社法とはどういうものなのか、
日本の会社や金融市場がいかに欧米と比べて異質なのか
を理解することができます。
主権国家とは、不思議なものですね。
5.個別の印象的な内容
P6より、
個人の所得を小さくして社会保険に加入し、
法人で納税するとコスパが良くなった。
P28より、
マイクロ法人をつくれば、ひとはビンボーになる。
そしてそれが、お金持ちへの第一歩だ。
P79より、
アメリカの個人主義がフリーエージェント社会を生んだわけではない。
日本のサラリーマンがアメリカのオーガニゼーション・マンを圧倒した結果、
彼らは”エデンの園”を追われ、
望んでもない「自由」を押し付けられた。
P128より、
マイクロ法人は中小企業に対する様々な優遇制度の対象になるので、
1000万円程度なら無担保で無利息に近い資金を調達できる(PART5)
P205より、
すべてのパート労働者を社会保険に加入させれば、
①「壁」を意識して就業調整する理由はなくなり人手不足が解消できるし、
②国民年金よりも受給額が増えるので将来の低年金を避けられる。さらに、
③会社負担分の保険料を「没収」して年金・医療・介護保険制度の赤字を補填できるし、
④個人一人ひとりから年金保険料や健康保険料を徴収するより、
会社に社会保険料の計算と納付をやらせた方がずっと効率がいい。
厚生労働省からすると「一石四鳥」なのだ。
P283より、
MSCB(転換価格修正条項付き転換社債)は、
欧米の株式市場ではありえない資金調達方法で、
もし実行すれば確実に株主代表訴訟の対象になる。
ところが日本では当たり前のように行われ、
金融庁も証券取引所もずっと黙認してきた。
6.おススメな人はどんな人か
マイクロ法人に関する原著だと思いますし、
日本という制度を理解するための本でもあります。
日本は、なぜこんななんだろうという疑問を抱いている人に
おすすめします。しかし、
かなり難易度が高く読みやすいようで、読みにくいと感じています。
なぜこの文章がここに差し込まれているのかが
理解できずに、文脈で迷子になることも多くありました。
ありがとうございました、
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