2026-07-20

火星の決算日はいつになる? ~地球人のための会計入門~


日々の読書から、おすすめを紹介します。今日は、

火星の決算日はいつになる? ~地球人のための会計入門~

2026年01月初版



1.著者


山口 不二夫

明治大学専門職大学院 専任教授



2.どんな期待を持って読んだか


本のタイトルの「火星の決算日」というキーワードに

強い興味を持ち、手に取りました。

確かに、地球では会計を1年で締めますが、

他の天体ではどう考えることができるのでしょうか?



3.構成


第1章 地球人のための会計入門

第2章 宇宙の決算日はいつになるのか

第3章 相対性理論と金利

第4章 宇宙の通貨と利益測定

第5章 財務諸表でわかる宇宙業界のいま

第6章 宇宙の会計は東インド会社に学べ

第7章 会計を制する者が宇宙を制する



4.全体的な所感


会計専門家が、宇宙ビジネスにも内容を絡めながら、

様々に想像力を使って展開するので、

後半は非常に面白かったです。


JAXA、NASA、ESAの会計的な捉え方を知ることができるし、

株式会社の歴史(1600年以降)について、

欧州の東インド会社などから学ぶことができて面白かったです。


しかし、本の構成がすごく嫌でした。

前半が「お勉強」のようで読み進めるのが辛かったです、



5.個別の印象的な内容


P54より、

国際会計基準は、投資家、とくに海外の投資家

に有利なしくみになっている。


P56より、

国際基準(トヨタや武田)は、日本基準(日産)よりも、

損益計算書の項目の数が少ない(買収検討の目線を合わせやすい)


P171より、

「利益」に関して、日本基準の会計は、

国際基準よりも利益と名のついた項目が多い


P174より、

国際会計基準では、特別項目の利益や損失は会社が

恣意的にコントロールできるものとされるため、認められていません。


P175より、

海外では日本基準は粉飾されやすいと思われていますが、

実は利益をひとまとめにする国際会計基準の方が、

粉飾がわかりにくいとも言えます。

粉飾を見つけようと思ったら、欄外の注記を詳細に見なければなりません。


P208より、

国を代表する大企業と組むことの多いJAXAと違い、

NASAが求めているのは新しい技術なので

イノベーティブで意欲のある中小企業を相手にします。

→大企業とJAXA、ベンチャーとNASA という関係が見えてきますね


P209より、

かつて日本が官民一体となって高度経済成長を実現した時は、

政府が民間を支援することに対して

「自由競争に反する」「やりすぎ」などと国際社会から非難を受けました。

日本はその後萎縮してしまいましたが、

世界は逆に「企業育成には政府支援が必要」だと日本の成功から学習したようです。

→日本の成功を世界が後追いをしてきたということでしょうか



6.おススメな人はどんな人か


会計に興味があるレベルの人におすすめです。


日本企業の経理現場を支える人よりも、

グローバルな視点で世界の会計基準の違いに

関心を持っている人ならば、楽しめると思いました。


ちなみに、

著者は、日本基準の方が、国際基準よりも良いと考えています。

私は、日本基準の代表例が日産という点が残念だと感じました。



ありがとうございました、

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2026-07-19

財務省と金融機関によって虐げられてきた国債の歴史 ~理財局と主計局~

 

日々、複数視聴した動画の中から、おすすめを紹介します。

今日は、高橋洋一チャンネル

【国債をNISA対象に!財務省と金融機関によって虐げれれてきた国債の歴史】

の動画です。



国債の歴史はもちろん、

財務省と金融機関の関係、

各政党の思惑などが理解できる内容だと思いますので、

まとめておきます。



【目次】


■国債が非課税だった歴史

■国債と預金の金利

■理財局 vs 主計局

■ブッコク

■提案(国債の直販)

■政局(国民民主の提案の本気度)



【学び&参考になった点】


■国債が非課税だった歴史

・1960~1988年 300万円までは利子が非課税だった(マル優)

・1988年~ 高齢者だけになった

・2006年~ 実質的な廃止(障害者だけになった)


■国債と預金の金利

・理論的には、国債金利<預金金利

 国債(国)と預金(銀行)では、国の方が潰れにくいから

・しかし、日本では、国債金利>預金金利

 理由は、銀行間カルテルにより、預金金利を低く抑えているから

 ※国民が銀行預金をするように


■理財局 vs 主計局

理財局は、国債取引をしているため、国債を中立的に捉えている

主計局は、財源不足を主張したいので、国債の利払いが困るー!

 と国債を悪者にしたがる

・組織のパワーは、主計局>理財局 なので、

 財務省の外に発信する場合、国債は悪者だと広がっている


■ブッコク

・2000年に、洋一氏が、海外にも普通にある物価連動国債「物国」

 を提案した

主計局が猛反対したが、販売することになった

・しかし、細々としか販売されず、国民には広く知られていない


■提案(国債の直販)

・NISAで買えるようにしても、

 売りたくない金融機関経由では、広く販売されないはず

・だから、国が直販をすればよい。

 今は、マイナポータルを活用すれば、簡単にできる。

 ※アメリカはこの方式ですでに実行済み トレジャリーダイレクト

・国債の金利の安定性は、

 儲けようとする金融機関がたくさん売買するよりも、

 国民が保有している方が売買が少なくなり、金利が安定する


■政局(国民民主の提案の本気度)

・国民が提案した「国債をNISAで」は、

 「議員立法」であり「閣法」ではない。つまり、優先度は低い

・国民が、国会で上記を通すためには、国会会期延長が必要だと思う

 しかし、国民は会期延長に反対

・反対の理由は、会期延長すると、「副首都」が通りやすくなるから。

 つまり、自民と維新を前進させるから。

 ※維新は、「議員定数削減」を下げ、「副首都」を優先させた

・与党(自民と維新)は、国民ではなく、

 チームみらいを味方につけようとしている



【私の感想】


・財務省の天下りを確保するために、

 「金融機関のカルテル」にメスをいれにくいのでしょう


・調べたところ、国債金利>預金金利 の国は、多そうでした


・組織のパワー(主計局>理財局)は、

 ナラティブでないとわからない話ですね



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2026-07-18

エンジェル投資家とVCの違い ~田端信太郎と朝倉の話を参考に~


日々の動画視聴から、おすすめを紹介し、

自分の感想を中心にまとめます。


今日は、M&A camp の

【【激論】VC調達は悪手?田端信太郎と現役VC朝倉さんの意見】

です。



アニマルスピリットというベンチャーキャピタル(VC)の朝倉祐介氏と、

アクティビストの田端信太郎氏が、

スタートアップの資金調達について意見する内容です。


自分の投資や生き様を考えるにあたっても、

ヒントがあると感じたので、記録しておきます。



【目次】


■投資を受けなくていい起業の方が多い

■投資を受ける側(スタートアップ)

■投資する側(VC)

■共同出資

■VCによるハンズオンやバリューアップについて

■EXIT



【学び&参考になった点】


■投資を受けなくていい起業の方が多い

・起業したら必ずVCから資金調達すべきと考えている人が多いが、

 スモールビジネスでは資金調達は不要

ジャブジャブしたお金がフワフワした人に流れている気がして、

 10年後とかに失敗するVCが多そうだ


■投資を受ける側(スタートアップ)

・投資を受けるならば、10年でEXITまでやりきる覚悟を持て。

 VCはLPのために設けるプレッシャーがあるのだから

・業界特化のVCから投資を受けることについて、

 メリット  その業界の知見や人脈があること

 デメリット 将来競合になりうる会社にも投資している可能性があること


■投資する側(VC)

・GPは、余剰資金ではなくLPから預かった金を、増やすべく投資している

・LPのリターンの目安は、10年で3倍のリターン

・GPのビジネスモデルは、2-20の契約が一般的。

 集めた額の、2%を管理報酬として、リターンの20%をもらう

・VCは、「他人の金を配って偉そうにしている」という点で、

 官僚・広告代理店と似ていると思う


■共同出資

・リード投資家が決まらないと自分たちの投資を決断しないVCが多いのはなぜ?

 リード投資家だけで独占して、成長させる方が儲かるのでは?

 理由は、資金の支援、人脈の支援、信用(お墨付き)の支援などと、

 複雑に関係しているから

・一流のVCは、投資する額は小さくても、ブランドを与える(お墨付き)

 という価値がある。つまり、一流のVCの名前が入るだけで、

 優秀な人材が集まったり、注目度があがり、取材などが入ることが増える

・VCのリスク分散も大事


■VCによるハンズオンやバリューアップについて

・ハンズオンなどと言うVCは多いが、結局は経営者が最も大事

・VCには、ハンズオンやバリューアップはほぼできないと思う


■EXIT

・IPOが目標になっていてはダメ、IPOは資金調達の1過程でしかない

・前澤友作が大金持ちになれた理由は、

 上場後も株式を多く保有していたから。

 つまり、創業以来、希薄化させずにいたから。

 融資も投資もうけずに、儲かるビジネスモデルを作り上げたから。



【私の感想】


・VCの立場を鋭く言語化しており、勉強になりました。

 「他人の金を配って偉そうにしている」という話もある意味正しいから、

 Yコンビネーターの人気にもつながるのでしょう


・ちなみに私は、自分の金だけで、投資することが大事だと思っています、

 期待リターンと自責の点からも、全く別物だと思っています


・GP・LPの関係のような金儲けのプレッシャーによるのではなく、

 未来をよくするために挑戦するスタートアップを

 純粋に応援しつづけたいと思いました。

 そのためには、投資額は小さくても「自らのお金で」ということは、

 こだわるべきだと感じました。



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