2025-03-11

「20円」で世界をつなぐ仕事


日々の読書から、おすすめを紹介します。今日は、

『[完全版]「20円」で世界をつなぐ仕事』

2018年10月初版





1.著者



小暮真久

Table For Two(TFT)代表理事

早大卒、オーストラリアにて修士、
マッキンゼー、松竹を経てTFTに参画



2.どんな期待を持って読んだか



たまたま、

昔読んだことがあった本であり、
10年ぶりに増補した内容があるらしく、
どのような変化をしたのかを知りたくなって手に取りました。


3.構成


完全版によせて
はじめに
第1章 TFTのビジネスモデルと苦難の創業期
第2章 世界最高峰のコンサル会社からNPOへの転身
第3章 社会起業にビジネススキルをいかす
終章  「しくみ」と「想い」が大きなつながりをつくる
増補  「想い」と「しくみ」は十年でどこまで届いたのか



4.全体的な所感



TFT初期の立ち上げ時の大変さや、
NPO法人に対する誤解が非常に多いこと、
「想い」だけでなく「しくみ」を作っていく力が必要であることを
感じさせられた一冊でした。


前半は10年前の内容で表記も当時のままなのですが、
色あせることはなく、
とても共感できるもので、逆に驚きました。

驚いた理由は、つまり、
自分の意識が10年前とあまり変わっていないのではないか、
成長していないってことか、
という危機感を感じたということでもあります。

世の中の社会起業家のイメージも
10年前とほとんど変わっていないとも感じてしまいました。
(変わっていて自分が知らないだけならいいのですが...)



5.個別の印象的な内容



P144より、
大企業からTFTに転職したいという方の最初の言葉が、
何をすればいいですか?」だった。
指示がないと動けない」という人は、
残念ながら社会事業にはあまり向いていないと思います。

→社会事業に限らず、スタートアップでも同じだと思いますが、
 自分も昔、ベストなことをしなかればと思うあまり、
 同じようことをしていた記憶があり、ギクッとしました。


P215より、
いいことをするべきだ!」というのではなく、
「こうすればたいして無理をしないでいいことができますよ」
「あなたの気持ちをこういう形で届けますよ」、
そう言えるだけのしくみを用意すればよい。
そうすれば、みんな喜んでそのしくみを使ってくれるはず。

→「想い」の強さや正論だけに頼るのではなく、
 行動に移しやすくするために
 たくさんの知恵を絞りしくみ化することの大切さを痛感しました。


6.おすすめなのか



社会事業に関心ある人だけでなく、
民間事業をしている人にもおすすめだと感じます。

また、新規事業を考えている人も自分の考えを
整理するためのフレームワークが参考になると思います。




ありがとうございました。

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