2026-05-27

アバンダンス ~「豊かな時代」を呼びさませ~


日々の読書から、おすすめを紹介します。今日は、

アバンダンス ~「豊かな時代」を呼びさませ~

2025年12月初版



1.著者


エズラ・クライン & デレク・トンプソン

土方奈美 訳



2.どんな期待を持って読んだか


橘玲氏のブログを読んで興味をもったのが、きっかけです。



3.構成


序章  「欠乏」を超えて

第1章 成長せよ

第2章 建設せよ

第3章 統治せよ

第4章 発明せよ

第5章 活用せよ

結論  有り余るほどの豊かさを目指して



4.全体的な所感


読み始めた時には、「豊かな時代」のイメージをもてていませんでしたが、

読了後には、現代社会の重要な問題であると理解しました。


供給力を上げるということなのですが、

高市総理が言っていることと同じだと思いました。

何か接点があるのでしょうか・・・


でも、読みやすい文章ではないし、

もっと簡単にまとめてくれると、もっと価値が高いと思いました。


指摘の意外性に衝撃を受けたので、

読み飛ばすわけにはいかない、記録せずにはいられない、

そんな感想です。



5.個別の印象的な内容


P34より、

家の中には驚くほどモノが溢れているのに、よい暮らしに必要なモノは不足している。

私たちの関心は消費より生産にある。

「何をつくれるか」のほうが、「何を買えるか」よりも

重要ようだと思うからだ。


P65より、

住宅建設を制限するという選択が大量のホームレスを生んだ

という事実は意外なものではない。

多くの都市が近隣地域に建てられる住宅の種類、住宅の戸数まで

制限することを選択するのも意外ではない。

結局のところ、すでに住宅を所有している者にとっては、

供給不足になるほど自宅の資産価値は上がるのだから。


P108より、

一般人は土地収用と聞くと、政府が「カネをやるかた立ち退け」

と一方的につげるシンプルな手続きを想像する。

だが現実は高速鉄道局は用地を確保するために

4度にわたって土地収用請求を出し、二年半にわたる法的争議を強いられた。


P131より、

アメリカの人口あたりの弁護士数はドイツの2倍、フランスの4倍だ。

そのエネルギーの大部分は、政府を訴えることに費やされている。


P145より、

アメリカ政治の対立軸は、強く積極的な政府を支持するリベラルと、

それを疑問視する保守との間にあると思われがちだ。

だが、現実は、リベラルは「政府の力を信じる」といいつつ、

実際には政府の手足を縛るような政策を次々と通過させる。

一方、保守は「小さい政府が望ましい」といいつつ、

規模や権限の大きな国家安全保障体制や監視体制を支持する。


P176より、

リベラル派は政府に期待通りの働きをさせるために、

政治家や公務員を信頼するのをやめ、規制や司法手続きに頼ることを選んだ。

大きな政府か小さな政府か、という問いの立て方は間違っている。

必要なのは、よりよい政府だ。

政府はどんな規則に従うかではなく、どんな成果をもたらすかである。


P211より、(発明せよ)

NYに1マイルの地下鉄を建設するのに気の遠くなるような時間がかかるのと、

次は同じ。超優秀な人材(ベスト&ブライテスト)の人生を

新たな大発明ではなく、書類作成に集中させたら、アメリカは競争力を失ってしまう。


P226より、

制度は我々のものの考え方に影響を与える。

多くの大学の研究者がNIHの資金を獲得するために好奇心に蓋をしてきた。

NIHの思考の偏りに合わせて、自らも偏った思考をするようになった。

対照的にDARPAでは優秀なプログラムマネジャーは、自由に考える。


P315より、

日本人に染み付いた「努力や我慢で耐える」ではなく、

創造と設計で拡張する」というのもアバンダンスのマインドセットだ。

現状の分配ではなく、全体の可能性を広げることで、

誰も取り残さない社会を目指していく。

ルールごと再発明して、そもそも奪い合わない構造を目指していけばいい。



6.おススメな人はどんな人か


政治に関心がある人向けだと感じました。


アメリカに限らず、日本も負けずと手続きが煩雑だと思うので、

同様の問題をがっつり抱えていると思います




ありがとうございました、

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