日々の読書から、おすすめを紹介します。今日は、
あの国の本当の思惑を見抜く地政学
2025年01月初版
社會部部長
歴史・地政学を解説するYou Tubeチャンネル「社會部部長」
「社會部部長」チャンネルを観て、
非常に素晴らしい学びの密度が高かったので、
読んでみました。
3.構成
第1章 アメリカ 強そうで弱い国
第2章 ロシア 平野に呪われた国
第3章 中国 海洋国家になろうとする大陸国家
第4章 日本 大陸国家になろうとした海洋国家
4.全体的な所感
これまで読んできた地政学の本とは一線を画す一冊でした。
学術的な内容は控えめに、現実的な内容が多かったです。
特に、近代の世界の動向が、広く簡潔に解説されていて、
専門的すぎないところが個人的にはとても楽しめました。
5.個別の印象的な内容
P35より、
目的とは、最終的に実現したいこと(なぜそれを達成したいのか)。
目標とは、目的を達成するために必要な結果(何を達成するのか)。
手段とは、目標を達成するための方法(どのように達成するのか)。
P60より、
攻撃防御の有利性は、
銃あり社会(攻撃有利)か、銃なし社会(防御有利)で区別できる。
攻撃防御の判別性は、
薬物依存率が高い(判別できない)か、薬物依存率が低い(判別できる)で区別できる。
「銃あり社会」×「薬物依存率が高い」の国は、アメリカ。
「銃あり社会」×「薬物依存率が低い」の国は、スイス。
「銃なし社会」×「薬物依存率が高い」の国は、インドネシア。
「銃なし社会」×「薬物依存率が低い」の国は、日本。
P112より、(後方基地~飛行場~上陸拠点)
アメリカの後方基地は、大西洋(対ロシア)にも太平洋(対中国)にもあてはまる。
大西洋では、イギリスが飛行場、上陸拠点がフランスになる。同様に、
太平洋では、日本が飛行場、韓国が上陸拠点になる。
P179より、(ロシアの資源外交)
ドイツは、エネルギー資源をロシアから大領に輸入しており、
ウクライナ侵攻前まで輸入全体に占めるロシア産エネルギーの割合は、
石油が34%、天然ガスが55%に上っていた。
P275より、
日本の一番の不安は、
朝鮮が弱いあまり、大陸覇権国に取り込み荒れてしまうことでした。
よって、開国から50年間の日本の戦略を3つの段階にわけるとこうなります。
①朝鮮を清の影響から断ち切る、
②朝鮮の近代化を進める、
③ロシアを極東から追い払う。
これが①で日清戦争、②が朝鮮統治、③が日露戦争でした。
P319より、
理想を現実に合わせることは、決して理想を捨てることを意味しません。
理想がなければ進歩しないから。現実を見なければ理想をかなえられないから。
コンパス(理想)は目的地への方向を示してくれるが、
その道のりには岩や水たまり(現実)が立ちはだかる。
だから、コンパスを時々確認しながら、障害を乗り越えることが大事。
P319より、
国家戦略の理想として、平和を掲げるだけでは不十分です。
現実の世界にある障害を見定め、どう乗り越えるのかを考慮すべきです。
①アメリカは、なぜ世界中に基地を設けるのか
②ロシアは、なぜ領土拡大にこだわるのか
③中国は、なぜ強国な態度にでるのか
④日本は、なぜ大陸の奥に突き進んだのか
これらを真に理解するには、
地理という壊しようがない檻に囚われていることを認識しなければならない。
6.おススメな人はどんな人か
・You Tubeを観ていなければ、全く知る由もなかったと著者なので、
ぜひYou Tubeを観ていない人にもおすすめしたいです
・文章のわかりやすさも、内容の展開も、素晴らしいです
・本書をきっかけに、目的~目標~手段を自分事で考えてみました。
目的 日本はずば抜けた能力のある人を活かせない社会になっていると感じます。
だから、そのような人のチャレンジを邪魔しない社会を作りたいです。
目標 そのために、社会を変革する有望なスタートアップへの投資を通して、
チャレンジを応援したいと考えます。例えば、10年間で10社を支援したい。
手段 どのようにするかは、年に1社max1000万円までならばだせそうだ。
チケットサイズ1000万円で、効果を出すためには、
プレやシード期のスタートアップを支援対象とするのがよいと思っています。
ありがとうございました、
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