日々の動画視聴から、おすすめを紹介し、
自分の感想を中心にまとめます。
今日は、pivot の
【【三菱商事撤退】洋上風力発電で何が?/なぜ「罪深い」と言われるのか】
です。
三菱商事と中部電力の連合が、
洋上風力発電事業からの撤退を表明しました。
背景、現状、今後について
竹内純子氏のの解説動画を、まとめておきます。
【動画の構成(個人的に作成)】
■撤退の予兆
■撤退が「罪深い」とは
■撤退の真因
■破格の入札価格
■日本と欧州の洋上風力発電
■誰がインフラを担うべきか
■再生可能エネルギーの世界潮流
■世界の状況
【学び&参考になった点】
■撤退の予兆
・2月に、三菱商事から、事業性の再評価をするという発表があり、
素直に厳しい状況であることを多くの人は理解したはず
■撤退が「罪深い」とは
①時間的なロス
・日本として、2030年、2035年向けたエネルギー転換目標があり、
その実現に向けて動いていたのに、
今回の撤退によって、実現に向けた動きが3~4年分停滞する
第一ラウンドで撤退をしたので、続くラウンドがさらに不安になっていく
②地域との信頼関係のロス
・地元の先行投資が、弱まる
洋上発電は、太陽光発電よりもサプライチェーンが大きく、
港や道路などのインフラ整備を通して地域活性化に貢献できるが、
撤退によって、減速や縮小は確実
■撤退の真因
・中西社長の会見だけでは不明だが、
30年、40年稼働をしても採算がとれなくなったと話していた
・その原因は、インフレおよび資材価格の高騰
■破格の入札価格
・入札時から、三菱商事の提示した価格でできるのか多くの人が疑問をもっていた
・例えば、競合と同じ部品を調達する予定なのに、異常に安い見積もりをしていた
・欧州の風力発電関連の会社を買収した経験・知見があるからといっていた
※欧州と日本の洋上風力の特性の違いは大きいのだが
■日本と欧州の洋上風力発電
・日本は欧州に比べて、風量が少ない(1/2ほど)
・日本は欧州に比べて、遠浅の海が狭い(1/8ほど)
そのため、日本ではフローティング向き(未商用化)
■誰がインフラを担うべきか
・公益企業である電力会社であれば、撤退はしにくかったかもしれない
※総括原価方式
・しかし、政府は電力自由化を進めるたく、新規参入は歓迎したいところ
■再生可能エネルギーの世界潮流
・日本では、
太陽光発電パネルによる森林破壊(北海道や熊本)が問題視されている
ただし、経済安全保障上の問題でもある
・欧州では(欧州をけん引してきたドイツでは)、
GXが儲かるのか、安全保障上大丈夫なのかという不安が広がっている
そのため、今では、資金の引上の方が大きくなっている
・アメリカでは、
トランプ政権により、太陽光・風力の企業優遇が来年で終了する
・投資家が、ESG投資への熱狂から目が覚めた
ESG投資の定義が曖昧であり、過去との比較が不可能
邦銀が相次ぎNZBAから脱退した
■世界の状況
・2023年ころから、海外でも撤退が相次いでいる
・コストプッシュ型インフレ期であり、GXへの逆風が吹く中では、
莫大なインフラ投資が、難しい時期であり、
R&Dの支援、既存技術の維持・改善をする時期だと思う
【私の感想】
・経済安全保障上、再生可能エネルギーが増えてほしいのですが、
このような結果になり、本当に残念です
三菱商事ですら、ダメということなのでしょうか
・三菱商事は、
洋上風力の見立てをしっかり説明してほしいところですね、
破格で落札しておいて、簡単に撤退させることはNGだと思いますから
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