日々の読書から、おすすめを紹介します。今日は、
エンジェル投資家
~リスクを大胆に取り巨額のリターンを得る人は何を見抜くのか~
2018年07月初版
1.著者
ジェイソン・カラカニス
エンジェル投資家。セコイア・キャピタルの「スカウト」メンバー
「シリコンバレーによろしく」の文中にて紹介されており、
VCではなくエンジェル投資家についての本らしいので、手に取りました。
3.構成
第1章 誰もこういう本を書かなかったので、私が書くことにした
第2章 ブルックリンのガリ勉少年
第3章 エンジェル投資とはそもそもどういうものか?
第4章 エンジェル投資に向いている人間とは?
第5章 優れたエンジェル投資家になるにはシリコンバレーにいる必要がある
第6章 シリコンバレーのどこがそれほど特別なのか?
第7章 スタートアップの資金調達ラウンドを解説する
第8章 金がわずかしかなくてもエンジェル投資家になれる
第9章 アドバイザーのメリットとでメリット
第10章 大学新卒でもエンジェル投資家になれる
第11章 エンジェルのシンジケートをつくるには?
第12章 ひと月目~まずは10件のシンジケート投資
第13章 2か月目~30日間、創業者とミーティングを続ける
第14章 最高と最悪のピッチ・ミーティング
第15章 ピッチ・ミーティングの前にやるべきこと
第16章 ピッチ・ミーティングで何をすべきか
第17章 10億ドルの創業者をみつけるには
第18章 創業者に尋ねるべき4つの質問
第19章 さらに深く切り込む
第20章 創業者か詐欺師か?
第21章 案件を評価する
第22章 エンジェル投資家がディールメモを書くべき理由
第23章 出資を断る最善の方法
第24章 デューデリジェンスのチェックリスト
第25章 初めてのイエス
第26章 創業者がエンジェル投資家とつき合う方法
第27章 月次報告書ほど重要なものはない
第28章 エンジェル投資家の悲惨な2年目
第29章 片時も目を離すな
第30章 エグジット~すごい会社は売るのではなく変われる
第31章 自分の打ちやすい球をみつけよう
第32章 エンジェル投資家という仕事はどこでどのように終わるのか?
4.全体的な所感
会社に投資する側の本の中でも、
これだけ個人投資家かつエンジェル投資家に特化した本は初めてでした。
多くの学びがあったので、もっと早くに出会いたかったです。
理論的な内容ではなく、実際の経験や具体的な金額の話がされており、
非常にリアルに考えることができました。
エンジェル投資家としての生き様を知ることができる本だと思います。
5.個別の印象的な内容
P9より、
エンジェル投資家としての第一の仕事は、
揚げ足取りや後ろ向きの批評家や言い訳屋といった、要するに考えの
スケールが小さい人間のいうことに起業家が耳を貸さないように盾になることだ。
小さく考えていれば人間が小さくなる。
私はスタートアップの創業者には小さい成功を狙わず、
ビッグな目標を追ってもらいたいと常に考えている。
P45より、
私が投資を決断するほど優れたチームは100にひとつくらいだ。
P79より、
(VCの投資が入ることで)シリーズAの資金を調達すると事業が変わる。
CEOは20%の時間を取締役対策にあてることになる。
取締役会は6~10週間に一度開く必要がある。
つまり年に6~8回開催しなければならない。
P80より、
プロラタとは、株式持ち分の割合を増資後も維持できる権利だ。
通常、エンジェル投資家はスタートアップにプロラタを要求しないが、
要求すれば得られるのが普通だ。
私は今後の投資には必ずプロラタをつけようと思っている。
P150より、
評価は「すごい」「良い」「平凡」などの評価を付け加えるのがお勧めだ。
簡単で適用範囲が広い評語が良い。
「平凡」だけでなく、「良い」案件には投資しない。
そこで「なぜ投資しないか」を簡潔に書いておく。
「すごい」案件には、
「なぜこのスタートアップは成功すると思ったのか」を書いておく。
繰り返すが、スタートアップが失敗する理由は無数にある。
だからあるスタートアップに投資しないと決めたことで悩む必要はない。
逆に投資すると決める理由はひとつかふたつしかない。
P172より、
いつもこう聞かれる。「どうやって10億ドルの投資先を見つけるのか?」
10億ドルの会社を選ぶのではない。10億ドルの創業者を選ぶのだ。
P173より、
優れた創業者とスタートアップの中からどれが大成功を収めるかは誰にもわからないが、
ポンコツで大成功の見込みがない創業者やアイデアは比較的容易にわかる、
ということがわかってきた。
見分ける方法は2つ。
まずは、スケールの小さなアイデアと元気のない創業者を除外する。
そして、とてつもなくすごい創業者とスケールの大きいアイデアには倍賭けする。
P174より、
エンジェル投資をするには、ある種の無慈悲さと自分の時間に対する無節操さが必要だ。
それほど勝ち目が薄いからだ。
投資先を一つ選ぶのに
少なくとも50人の創業者に「ノー」あるいは「まだ早い」と言わなければならない。
P180より、
「あなたのアイデアが成功するかどうかは知る必要がない。
知りたいのはあなたが成功するかどうかだ」
これは私のブログで何度も何度も繰り返した言葉だ。
エンジェル投資として活動するには、
人物とそのモチベーションを評価する時間をとることをお勧めする。
P183より、
「知っている人物に投資する」方式は、
史上最大のスタートアップを取り逃すことを意味する。
マーク・ザッカーバーグ、ビル・ゲイツ、エバン・スピーゲル、ラリー・ペイジは、
最初の打席で場外ホームランをうった人たちだ。
その時の年齢はそれぞれ、19歳、20歳、21歳、そして25歳だった。
P210より、
スタートアップが潰れる一番の理由は、資金が尽きることではない。
一番の理由は、創業者が努力を放棄することだ。
P211より、
もうひとつの大きな危険信号は、資金を調達するまで働かない創業者だ。
P297より、
私が思うにエンジェル投資家にとっていちばんの仕事は、
CEOが苦闘しているときにそこにいて、話を聞いてもらっていると感じさせ、
自分が味方であることを確実にわからせることだ。
正しい方向に導くことはできても、運転を代行してパイロットになることはできない。
P304より、
私が投資を始めた頃の最大の穴は、
私や非常に能力の高い友人たちが実行できる計画なら、
投資先にもできて当然だと思ってしまったことだ。
創業者は皆、粘り強くて簡単には死なない連中だと思い込んでいた。
しかし、5~6社のスタートアップが降参するのをみた時、
誰もが自分や友人と同じではないことを思い知らされた。
P331より、
エリザベス・ホームズもマーク・ザッカーバーグも大学のドロップアウトだ。
しかもいつも同じ身なりだった。
2人とも世界を変える会社をつくっていると主張した。
しかし、重要な違いがあった。
ザッカーバーグは着実に実績をあげ、
投資家とメディアに対して自分が今何をしているのか、
なぜそうしているのかを説明した。
6.おススメな人はどんな人か
・エンジェル投資家になりたい、強い興味を持っている人にしか
おススメできないと感じました。
残念ながら、たくさん売れる本ではありませんね笑
しかし、私のような人間には非常に価値あるバイブルになりえると思います
・エンジェル投資家として自分がつき合う創業者は、
スケールの大きなビジョンをもっていることが必須だと再認識しました。
無難で最初から儲かる可能性の高い事業などには関わらないと
再認識しました。
ほとんどの人がムリだ、ほとんどの人がまだ関心をもたないような事業にこそ、
関わっていくことの楽しさをあるはず
・「事業のアイデアは関係ない、創業者がすべてだ」
ありがとうございました、
下記のバナーを押していただけると、AIに頼らず駄文を作成する気持ちになります。