2026-01-25

「公益」資本主義 ~英米型資本主義の終焉~


日々の読書から、おすすめを紹介します。今日は、

「公益」資本主義 ~英米型資本主義の終焉~

2017年3月初版




1.著者


原 丈人

シリコンバレーを代表するVC(デフタ・パートナーズ)を創業。
後に、アライアンス・フォーラム財団も設立。


2.どんな期待を持って読んだか


資本主義について、「三宅の目」チャンネルの動画より、
アメリカの国民資本主義があるし、
日本の法人資本主義もあることを知ったので、
その他の資本主義についてもありなのか知りたくて読みました。


3.構成


1章 グローバリズムの終焉
2章 日本と世界を滅ぼす株主資本主義
3章 アメリカでアメリカモデルの限界を知る
4章 公益資本主義とは
5章 公益資本主義の12のポイント
6章 公益資本主義・実践編~モノづくり最適国家の実現
7章 対談 GDP600兆円実現のために



4.全体的な所感


理想の社会としては、日本人として感動しました。
具体的な実現方法まで記述が豊富であり、
賛同しました。

しかし、実現性は乏しいのかもしれないとも感じました。
大きな社会の変更が必要だし、
欧米にルールを変えさせるということが、
歴史的に日本は得意ではないからです。

会社は株主のものである という考え方から、
会社は社会の公器であり他のステークホルダーのものでもある
という考え方は、そうあってほしいです。

ただ、社員が
株主になれば解決してしまうような気もしたのですが。



5.個別の印象的な内容


P58より、
株主資本主義は、富の偏在化や所得の格差を拡大する。
公益資本主義は、会社を株主だけのものとせず、
従業員や顧客や取引先や地域社会に
プラスの貢献をする存在でなければならないと考える。
アメリカモデルの株主資本主義のどこに問題があり、
社会にどんな弊害をもたらしているかを検証する。

P110より、
株主のうちで「会社を支える一員」とみなすべきなのは、
5年以上の長期にわたって株を持ち続けた株主のみ。
株数の多寡ではなく、その企業の事業と理念に共感し、
長期にわたって経営を支えたいと考えている株主こそ優遇すべき。

P151より、
アメリカでは女性の社会進出が進んでいると、日本では思われています。
しかし、実態は、80年代に「株主利益のための男性労働者の給与抑制」
を「女性の社会進出」という言葉で美化したのです。

P185より、
会社法を改正して、
5年以上保有する株主とそれより短い株主を区別した株式市場をつくれば、
中長期の研究開発型の企業を支援する市場となります。


6.おすすめなのか


共産主義は、明確にダメであり、
資本主義の方がマシなのは理解しているが、
そのもっとよい◎◎主義を考えてみたい人におすすめです。

また、資本主義とは何なのかを理解したい人におすすめです。

日本発の世界を変える良い◎◎主義という発想をしている
著者のような偉人がいることに勇気を覚えました。

久しぶりに、興奮して早朝から目を覚ました
自分の個人投資家としての生き方にもヒントを得たような気がします。


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2026-01-24

2050年の世界 ~見えない未来の考え方~

 

日々の読書から、おすすめを紹介します。今日は、

2050年の世界 ~見えない未来の考え方~

2023年7月初版



1.著者


ヘイミシュ・マクレイ 著
遠藤真美 訳


2.どんな期待を持って読んだか


長期投資家として、10年以上先の世界を考えるヒントを
えたくて読みました。


3.構成


<世界の現在地>
序章  2020年からの旅
第1章 わたしたちがいま生きている世界

<変化をもたらす5つの力>
第2章 人口動態~老いる世界と若い世界
第3章 資源と環境~世界経済の脱炭素化
第4章 貿易と金融~グローバル化は方向転換する
第5章 テクノロジーは進化しつづける
第6章 政府、そして統治はどう変わっていくのか

<2050年の世界>
第7章 アメリカ大陸
第8章 ヨーロッパ
第9章 アジア
第10章 アフリカ・中東
第11章 オーストラリア、ニュージーランド、太平洋

<本書の大きな考え方>
第12章 この先の世界を形作る大きなテーマ~不安、希望、判断



4.全体的な所感


次世代の社会を考えるということで、
30年後であれば結構わかるということで、
2050年をターゲットとしています。

2年前の文章情報だが、2年たったからからこそ、
実感を持って理解できることが多くあると感じる部分もありました。

一方で、実際のデータやファクトは、あまり多くないので、
どのような方向に世界が進んでいくのを理解することはできます。

そして、一番の関心事、米中の対立については、
落ち着き、平穏な世界が待っているのではないかという
未来を描いている点に、希望を持てました。

日本は、2050年には今以上に静かな国になっているような印象
しょうがないか…


5.個別の印象的な内容


P118より、
2050年の人口予測。
1位)インド    16億人、
2位)中国     13億人、
3位)アメリカ    4億人弱、
4位)ナイジェリア  3億人 

P215より、
西側の民主主義国は個人のプライバシーを守ることを重視し、
中国は集団としての価値観を広めるのを優先する。
おそらくインドも後者になる。しかし、それも変わるかもしれない。
民主主義国のリベラル色が薄れ、プライバシーを重視するのは間違い
だと考えるようになるかもしれない。
国民に関するほとんどの情報がすでに公開されている
スカンジナビア・モデルがさらに広まっていくだろう
ノルウェーでは全国民の納税申告書の要約版がオンラインで公開される)。
逆に、中国とインドで拡大する中間層が、
国家目標の達成への貢献よりも家族と友人を第一に考えるようになり、
プライバシー保護を求めるようになる可能性も、それと同じくらい高い。

P234より、
政治家たちはユンケルのジレンマに陥っている。
するべきことはみんなわかっている。
 それでも、するべきことをしたら再選できない


6.おすすめなのか


ボリュームが多いので、
気合いのある人におすすめです。

感心の強い部分に、
集中して読み込んだ方が記憶に残ると思います。



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2026-01-23

2026年のAI予想 ~日本はLLMからSLMに注目~


日々、複数視聴した動画の中から、おすすめを紹介します。

今日は、安野貴博 の個人チャンネル

【【2026年AI予想】来年のAI業界はどうなる? 】

の動画です。



安野貴博氏が、AIに関する2026年の予想をする動画です。



【目次】


■予想①AI秘書元年

■予想②採用や業務委託の縮小

■予想③生成AIを活用したドラマや映画

■予想④SLMが再注目される

■予想⑤科学技術論文の数が爆増する



【学び&参考になった点】


■予想①AI秘書元年

・AIは、知能としては秘書になりえるが、権限や環境を与えることが難しい

・AIに必要な情報や環境を与えるスキルが重要になっていく

ソフトエンジニア職が、AIを開発秘書をして活用しだした様に、

 その他のビジネスパーソンも、活用し始めるのではないか


■予想②採用や業務委託の縮小

・ホワイトカラーの仕事をAIが代替できることがわかってきたので、

 組織のヒトとAIのコストバランスを考えるようになる

・ゼロから育てようとする新卒採用が縮小していくのではないか


■予想③生成AIを活用したドラマや映画

・生成AIを活用した上記のクオリティが上昇し、

 活用事例が増加していく

・著作権などの課題が多く発生するはず


■予想④SLMが再注目される

・基盤モデルの潮流は、LLM(Large Language Model)だが、

 高価だし、でかくて場所をとる

・だから、SLM(Small~)で価値を出せる領域がでてくるだろう

・SLMのメリットは、

 1)コストが安い

 2)自社サーバー上で動かせる

   自社の情報を社外に出さなくてよいので、セキュリティが◎

 3)LLMの精度が、日常会話レベルではすでに飽和しつつある

 4)待ち時間が短い(計算量が少ないので)

・例えば、同時通訳やボイスボットなどは、SLMとの相性がよさそうだ


■予想⑤科学技術論文の数が爆増する

・科学者にとって、議論や壁打ちなどをする場合は、

 同僚よりも良いし、ずっとやっていられる

・爆増目安は、2倍かな



【私の感想】


・SLMの注目は、自分も同感します。

 電力問題もあるし、特に日本企業はセキュリティ面でのメリットが大きそう。


・汎用的で大規模なAIは、米国に勝てないですが、

 個社のマニアックな業務をこなすAIは、日本に勝機があると思います

 そこをSLMで解決しようとする流れに注目したいですね


・シミュレーションや論文書きもAIがサポートしてくれると思うのですが、

 そもそも論文の本数には価値を見いだせないと感じています

 論文本数より、技術インパクトを重視するようにしたいです



ありがとうございます。

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