日々の読書から、おすすめを紹介します。今日は、
シリコンバレーによろしく
~お金もコネも英語力もない僕のアメリカ起業~
2026年06月初版
1.著者
内藤聡
Anyplace CEO
大学卒業後に渡米し、起業。
2018年、「Forbes JAPAN 30 Under30」に選出
スタートアップの赤裸々な経験談を知ることができそうだと期待して、
手に取りました。
加えて、投資家たちとの関係性構築なども学べると期待しました。
3.構成
第1章 人生を変えた映画
第2章 シリコンバレーへ!
第3章 自分が欲しくて、まだ世の中にないもの
第4章 地獄の千本ノック
第5章 地べたを這いつくばってでも
第6章 個ではなく、群れで挑め
第7章 僕たちは、アメリカで戦える
4.全体的な所感
きれいごとや大きく見せようとしていない等身大の著者の
考えや感情が、様々な体験や場面で記述されていました。
起業家としての立場で考えることや苦労、
そして、楽しさを感じとることができると思いました。
自分の話だけでなく、多くの出会いや助け合いを通して、
起業が前進していくことを知れる点も興味深く読める点だと感じます。
そして、もらったアドバイスや支援までも含めて、
著者の生き様を記した本だと感じました。
5.個別の印象的な内容
P20より、
ウーバーの創業初期に2.5万ドルを投資したエンジェル投資家ジェイソン・カラカニスは、
上場時にその投資が1億ドルになったと言われている。
当時の為替レートで考えると、250万円が100億円になった計算だ。
実に4000倍のリターンになる。
また、ペイパルの創業者ピーター・ティールは、
facebook黎明期に50万ドルを投資し、10億ドルになったという。
こちらも2000倍のリターンで、5000万円が1000億円になった計算になる。
P89より、
元ミクシィCEOであり、アニマルスピリッツ創業者である朝倉祐介さんはこう語っている。
「アントレプレナーシップ(起業家精神)とは、
誰からも頼まれていないのに、ある問題の解決に取り組もうとする姿勢である」
P202より、
当時、本田圭介さんは現役選手としてプレーしながらエンジェル投資を行っており、
僕はメキシコシティまで会いに行った。
寿司屋でAnyplaceの未来について語り合った。
「日本のサッカーは、世界で挑戦する選手が増えてレベルが上がった。
日本のスタートアップのファウンダーも、世界で挑戦する人が増えてほしい」。
そう言って投資を決めてくれた。
P219より、
ジェイソンはアメリカで「Angel」(邦題「エンジェル投資家」)という、
本を出版していた。
日本語版の刊行に合わせ、日本でブックツアーを行うことになり、
僕も同行してメディアインタビューのアレンジなどを手伝った。
P225より、
マンスリーアップデートは、決して長文である必要はない。
むしろ投資家は忙しいので、長文は読まれない。
おすすめは、以下のように箇条書きで簡潔にまとめることだ。
・残りのキャッシュ
・ランウェイ(資金が尽きるまでの期間)
・KPI
・今月のハイライト(よかったこと)
・今月のローライト(課題や反省点)
・投資家へのお願いごと(あれば)
準備は30分以内、読むのは3分以内がちょうどいい。
P317より、
今後も、この恵まれた日本の豊かさを保つためには、
海外で稼ぐ会社をもっと増やしていく必要がある。
海外で稼げない国は、国内で豊かさを分け合うことができないからだ。
短期的には、日本人が海外で起業することで、
人材や税収が流出するのではないかという懸念もあるかもしれない。
しかし長期的にはその逆だ。
海外で活躍する日本人を増やすことは「流出」ではなく「投資」だ。
日本の課題は、「世界市場で戦った経験を持つ人が、圧倒的に少ない」ことだ。
スタートアップのメジャーリーグでもまれた人材は、
最終的にその知識、経験、ネットワークを日本に還元していく。
P321より、
日本でウーバーをやれば「白タク」、Airbnbをやれば「違法ホテル」とされ、
すぐに禁止されていたかもしれない。
日本では「ルール=守るもの」という前提があるため、
既存ルールに当てはまらないものは否定されやすい。
一方でアメリカでは「ルール=社会をよくするための道具」という考え方があるため、
価値があるならルールを更新すべきという発想がある。
司法と政治が「ルールの更新装置」として機能している。
P352より、
キヨさんの師匠である田久保善彦さんから、
「志がある状態とは、迷いのない状態だ」という話を聞き、腑に落ちた。
「自分はなぜ起業するのか」「なぜアメリカなのか」「何を目指しているのか」
キヨさんや仲間たちと、毎年新年に問い直しているこの問いが、
僕を迷いのない状態へと導いてくれている。
6.おススメな人はどんな人か
・起業を考えている人には、当然おススメしたい。
しかし、多くの日本人も読むべきだと感じています。
・日本の未来に対して、閉塞感や停滞感を感じる人たちは、
日本はもっと変われるし、一部の人は既に主体的に行動を起こしていると
知ることができるからです。
・著者の内藤氏に、今後も注目していこうと思います。
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