日々の読書から、おすすめを紹介します。今日は、
人生、何を成したかよりどう生きるか
2021年02月初版
1.著者
内村 鑑三(著)
キリスト教思想家。無教会主義の創始者。非戦論者
佐藤 優 (解説)
元外交官主任分析官。
米国でスタートアップ経営を始めた内藤聡氏が、
「シリコンバレーによろしく」の本の中で紹介されており、
私も後世への最大遺物に興味がでていたので、
読んでみました。
3.構成
「後世への最大遺物」現代語訳
1894年7月16日夜7時
1日目 のこすべきものはまずはお金、次に事業である
1894年7月17日朝8時
2日目 だれもがのこせる唯一のものがある
先が見えない時代をどう生きるか
「後世への最大遺物」を今読む人へ
4.全体的な所感
本書は内村鑑三の「後世への最大遺物」を現代風に佐藤優が解説する本でした。
結論としては、後世に残すべきものは、
まずお金、次に事業、その次に、思想。
1894年の箱根でこのような思想を語っていたのだと
想像しながら読むことができたので、
感慨深いです。
5.個別の印象的な内容
P32より、
お金は天のものだからいつでも手に入るという人に、ベンジャミン・フランクリンは
「それなら今お金を出してみなさい」と言いました。
私(内村)に金など要らないといった牧師の先生は、
後で聞いたところ、実際にはずいぶんお金に執着していたのだそうです。
P36より、
世界で最初の孤児院を建てたラジードは、なぜか教会をとても嫌っていて
「孤児院の中には、キリスト教のどんな宗派の教師も入れてはいけない」
という風がわりな条件をつけました。
P100より、
一年後に再会したときに、
「この一年間で後世のためにこれだけお金を貯めた」「こんな事業をした」
「思想を書いた論文が雑誌に掲載された」と言い合うのもいいでしょう。
けれどもそれよりもっといいのは、
「善い行いをするよう努力した」「勇気を出して正義の味方をした」
「私情を挟まずに、公平な判断ができた」などと言えることです。
P130より、
実は軽井沢や箱根という別荘地は、第二次世界大戦のときに、
中立国の大使館や公使館が避難していた土地でした。
軽井沢はスイス・スウェーデンなど、箱根はソ連。
このため、この二か所には絶対に爆撃が行われないことになっていました。
それでほかの別荘地よりも多くの富裕層やエリート層が集まり、
土地の価格も、土地の「格」も高くなっています。
P191より、
明治政府のエリートではなく、多くの挫折やどん底を味わったうえで、
どうやって生きていけば自分が納得できるのかということを徹底的に考えた人
ならではの言葉。(内村は、薩長土肥の出身ではなく上州の出身のため)
6.おススメな人はどんな人か
・人生をどう生きればいいか悩んでいる人はもちろんおススメです、
個人的には、失敗後に本書を読むと、奮い立って再起できると思いました
・内村鑑三は、キリスト教思想家なのに、
キリスト教をディスっているところがあって、面白かったです、
キリスト教の奥まで理解してしまったので、
無教会主義というものに発展したのでしょうか?
・私は本書を読みながら、自分の人生を振り返ることになり、
人生の転機を与えてくれた人たちに、
何十年かぶりに連絡をしてしまいました
・それをきっかけにまた交流が再開しました、
これを機に新しい取り組みにつながる可能性を感じ、実は少し高揚しています
学びだけでは終わらせない、読者に実践を掻き立ててしまうような力が
この本にはあると感じます
ありがとうございました、
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