2025-12-03

英国の地盤沈下 ~IPO、国内投資、増税、不動産~


今日の記録は、モハP チャンネル より、

【英国金融地盤沈下がひどい!ロンドン証券取引所IPOはなぜそんなに人気がなくなったのか】

という動画を参考にします。



モハPチャンネルは、国際的なニュースや経済ニュースを

元機関投資家という視点で解説するチャンネルです。


最近の英国についての解説動画4本について、

私のメモとしてまとめておきます。




【動画の構成(個人的に作成)】


■ロンドン証券取引所におけるIPOの減少
■英国内投資
■英国が増税発表
■ロンドンの不動産
■英国からの富裕層の流出 



【学び&参考になった点】


■ロンドン証券取引所におけるIPOの減少

・件数
 300件(2005年)→30件(2024年)
・資金調達額
 $50B(2006年)→$2B(2024年)
・2021年のEU離脱移行期間の後に、急減した
・IPO減少の背景は、
 ロンドンの市場の魅力が低下しているため
・FTSE100の上位が、伝統的な会社になっている
 1位 アストラゼネカ 
 2位 HSBC
 3位 シェル
 4位 ユニリーバ
 5位 ロールスロイス


■英国内投資

・英国政府は、英国内への投資を促したい
・英国の年金基金
 投資額の一定比率を国内投資に限定させたいが、業界団体は反発中
・ISA
 2027年から、預金枠を引き下げる(投資枠をさらに使ってもらうため)
 ※NISAは預金枠がないが、ISAは預金枠あり


■英国が増税発表

・英国政府が、次について増税を発表した
  4億円以上の高額不動産、オンライン賭博、EV(走行距離課税)
増税は、主に富裕層に対するもの
・観光税を導入可能とした
・「増税しない」と主張して政権をとった労働党なのに、
 2年連続で増税をしている状況


■ロンドンの不動産

・ロンドンの住宅価格の高騰が問題になっていたが、
 今、高給不動産の価格が下がっている
・高級住宅地チェルシーでは、希望価格から半額になった物件があったり、
 高給物件の3割が下落しているという報告もある
・理由①
 高級物件への課税強化(印紙税や売買にかかる税金)のため
・理由②
 ノンドム制度(永住しない外国人に対する税優遇制度)


■英国からの富裕層の流出 

・富裕層の増税強化の流れが続くとみられており、
・国外流出人数は、10年間中国が1位だったが、今年英国が1位となる
・富裕層が減っているだから、高級不動産の需要も減るということ



【私の感想】


・ロンドンでのIPOがこんなにも縮小してしまったことに驚きです。
 代謝が落ちていき、経済の期待もできなくなっているのでしょうか

・NISAは英国ISAをまねたはずなのに、
 NISAは預金枠がないが、ISAは預金枠ある
 ということにびっくりしました。
 たしかに、SA(Saving Account)であれば、預金もOKな気がします
 むしろNISAが変化球を投げたということなのかな

・英国では、格差が縮まるのではなく、
 富裕層が海外に流出していくという現象が起きています
 世界がこのような状況を学ばなければいけませんね


ありがとうございます

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