2025-04-29

食糧自給率と農水省予算の関係

 

日々の動画視聴から、おすすめを紹介し、

自分の感想を中心にまとめます。


今日は、pivot の

【亡国のコメ政策】なぜコメ価格が下がらないのか

です。



Pivotは、経営、テクノロジー、マネー、政治などのテーマを中心に、

多くを学べるチャンネルです。


本動画は、農学博士で元農林水産省で働いていた

山下一仁氏による1.5時間ほどの動画の

自給率のプロパガンダと、

米価格の背景についてまとめておきます。

(はじめ~31分間のまとめ)




【動画の構成(個人的に作成)】


■食糧自給率についての農政の本音
■農業改革を政治が打ち出さない理由
■米価格が高騰した理由
■備蓄米放出のレトリック
■米不足はいつ収束するのか
■解決策



【学び&参考になった点】


■食糧自給率についての農政の本音

・多くの先進国は、自国の主食を輸出しているため、
 食料自給率は、100%を超えている
・日本では、自給率が低く不安であることにより、予算を多く確保できる
・自給率が高まり安心してしまうと、予算が小さくなってしまう
・だから、農水省にとって、
 食糧自給率が40%前後であることは、心地良い水準


■農業改革を政治が打ち出さない理由

・自民党や公明党などが、皆農家の票田を得ており、保護スタンスだから


■米価格が高騰した理由

・2024年夏に、下記により40万トンの供給が減少した
 ①インバウンドで消費が5万ドン増加した
 ②猛暑により、供給が20~30万トンが減少した
 ③減反政策の強化により、供給が10万トン減少した
・2024年9月末に、2023年産の米在庫がなくなり、2024年産の先食いへ
・この状況において、コメが不足することを、メディアが追及できない
 農水省の記者クラブの記者が農水省の言葉の伝書鳩になっており、
 真偽を確認できていない
・ちなみに、農協と農水省は、減反政策を維持する方針


■備蓄米放出のレトリック

・下記2つのレトリックにより、米価格高騰が続く可能性が高い
・備蓄米を卸業者ではなく、農協に販売していること
 農協は、販売は少なくして、備蓄をしたいため
・1年以内の買戻し条件をつけていること


■米不足はいつ収束するのか

・2024年産の米価格に生産者が反応し、供給が増加すれば
 ※主食用米価が、転作作物価格(他用途米・麦・大豆)+減反補助金
  を上回っているため
・しかし、備蓄米放出に合わせて、農水省は「買戻し条件」を加えてしまったため、
 供給が30万トン増加したとしても、
 60万トンの買戻しが働いてしまうと市場供給はされない
 (むしろマイナス供給になり、価格は上昇する)


■解決策

・備蓄米の放出を卸やスーパーに販売する(農協ではなく)
買戻し条件を撤廃する
ミニマムアクセス米(低関税)の77万トンのうち、
 主食用輸入枠(10万トン)を拡大する
・最も本質的な策は、減反をやめて、生産量を増やし、輸出していけばよい



【私の感想】


・元農水省の山下一仁氏の話であり、
 内情を踏まえており、非常に勉強になります

・ミニマムアクセス米は低関税だとは知っていましたが、
 主食用が10万トンしかないとは驚きました

・役所の縦割りのために、
 他の省庁からの指摘もなかなかできないだろうから、
 簡単には是正されていきません

・日本の農政のひどさが最近明らかにされてきており、
 とても大きな伸び代があることがわかって
 将来が明るくなりました



ありがとうございます

今後のブログの改善のためにも、
下記のバナーを押していただけるとうれしいです。

にほんブログ村 その他生活ブログ FIRE(40代)へ にほんブログ村 投資ブログ 億り人へ にほんブログ村 動画紹介ブログ いろいろな動画へ

0 件のコメント:

コメントを投稿