2025-04-30

減反~農水省と農協の蜜月の歴史

  

日々の動画視聴から、おすすめを紹介し、

自分の感想を中心にまとめます。


前回に続き、今日は、pivot の

【亡国のコメ政策】なぜコメ価格が下がらないのか

です。



Pivotは、経営、テクノロジー、マネー、政治などのテーマを中心に、

多くを学べるチャンネルです。


本動画は、農学博士で元農林水産省で働いていた

山下一仁氏による1.5時間ほどの動画の

農水省および減反政策の歴史

についてまとめておきます。

(31分~さいごまでのまとめ)




【動画の構成(個人的に作成)】


■減反政策の発端と農協の台頭
■米の生産量と減反
■農協の特権
■改革が必要なコメ政策
■農業従事者と産出額の関係
■農林水産省の存在意義



【学び&参考になった点】


■減反政策の発端と農協の台頭

・戦後、米の生産が増えて「過剰米」の処理に3兆円のコスト
 がかかるようになった
・それなら生産量を減らそうと、1970年に減反政策が開始された
 農水省の権益を守るために、始まった
・1995年以降、農協が米価を決める存在になってしまった


■米の生産量と減反

・1961年から2022年までで、
 アメリカの生産量は、3.5倍に増加した
 日本はの生産量は、補助金を出し減反することで、0.6倍になった
・日本は、1967年に1400万トンだったが、2022年は670万トンになった
・なお、減反をやめれば、1700万トンになる
 これらについて、国内消費向け700万トン、輸出1000万トンとすれば、
 2兆円の貿易黒字に貢献する


■農協の特権

銀行事業、その他事業などが認められている
生保や損保も認められている
法人税は全農でも中小企業並みであり、 
 固定資産税や配当は非課税である
独禁法の適用から除外されている


■改革が必要なコメ政策

・日本の単収(生産性)は減反で停滞し続けている
・日本の単収は、490kg/10a
・アメリカの単収は、800kg/10aとずっと負けている
・中国の単収は、510kg/10aと抜かれてしまった


■農業従事者と産出額の関係

・1995年から2022年にかけて、農業従事者は3割になってしまった
・しかし、農業産出額は9割を維持できている


■農林水産省の存在意義

・1960年代は、農水省は、
 大規模農家を増やし、安く米を生産できるようにしたかった
・一方、農協(1人1票制で零細農家を多く抱える)は、
 「選別主義反対」という声をあげて上記に強く反対した
・そのいざこざを経て、1970~1980年代に、
 農水省の天下り意識が強まり、
 白書などで、兼業農家も大事だという記述が増えてしまった



【私の感想】

・税制面でも優遇を受けていることには、
 悲しさを感じました

・一刻も早い改革を目指します

・山下氏を応援したいです



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