日々の読書から、おすすめを紹介する。今日は、
テクノ・リバタリアン ~世界を変える唯一の思想~
2024年3月初版
橘玲
お金や社会、働き方に対する著書多数
2.どんな期待を持って読んだか
自分がFIREに興味をもって、お金の勉強を始めたり、
働き方について考えるきっかけをつくってくれたのが橘玲氏。
複数の著書を読んでおり、新しい本著がでていたので、
強い期待を抱いていた。
ちなみに、「テクノ・リバタリアン」という意味は全く知らず。
3.構成
PART 0 4つの政治思想を30分で理解する
PART 1 マスクとティール
PART 2 クリプト・アナキズム
PART 3 総督府功利主義
PART 4 ネクストジェネレーション
PART 5 世界の根本法則と人類の未来
あとがき 「自由」を恐れ、「合理性」を憎む日本人
4.全体的な所感
今までの著者の本とは、全く異なる内容であり、非常に読みにくかったです、私には。
苦行のような文章ばかりでしたが、
「あとがき」こそが著者の言いたいことだったのだと思いました。
5.個別の感想
次の4つの政治的思想を理解するだけでも価値があると思いました。
「共同体主義者」(コミュニタリアン)は、共同体を守るためには、
個人の自由が一定の制約を受けても仕方ないとします。
しかし、自由であるべき個人を共同体の下位におくことを拒む
「リベラル」と「リバタリアン」がいます。
ちなみに、経済的な不平等を容認するのがリバタリアン、容認しないのがリベラル。
「功利主義」は正義の感情的基盤とは関係なく合理性を重視します。
イーロン・マスク、
ピーター・ティール、
サム・アルトマン、
ヴィタリック・ブテリン
などがリバタリアンであるということを紹介しています。
6.おすすめなのか
政治的思想について理解を深めたい人にはおすすめですが、
ふつうの日本人にはなじみのない言葉が非常に多く、
もっと平易に理解できると助かるなと思います。
ということで、あまりおすすめできません。
本著ではなく、橘玲氏の他の著作をおすすめします。
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