2024-07-03

テクノ・リバタリアン ~世界を変える唯一の思想~

日々の読書から、おすすめを紹介する。今日は、

テクノ・リバタリアン ~世界を変える唯一の思想~

2024年3月初版



1.著者

橘玲
お金や社会、働き方に対する著書多数


2.どんな期待を持って読んだか

自分がFIREに興味をもって、お金の勉強を始めたり、
働き方について考えるきっかけをつくってくれたのが橘玲氏。

複数の著書を読んでおり、新しい本著がでていたので、
強い期待を抱いていた。
ちなみに、「テクノ・リバタリアン」という意味は全く知らず。


3.構成

PART 0 4つの政治思想を30分で理解する
PART 1 マスクとティール
PART 2 クリプト・アナキズム
PART 3 総督府功利主義
PART 4 ネクストジェネレーション
PART 5 世界の根本法則と人類の未来
あとがき 「自由」を恐れ、「合理性」を憎む日本人


4.全体的な所感

今までの著者の本とは、全く異なる内容であり、非常に読みにくかったです、私には。

苦行のような文章ばかりでしたが、 「あとがき」こそが著者の言いたいことだったのだと思いました。


5.個別の感想

次の4つの政治的思想を理解するだけでも価値があると思いました。

「共同体主義者」(コミュニタリアン)は、共同体を守るためには、 個人の自由が一定の制約を受けても仕方ないとします。

しかし、自由であるべき個人を共同体の下位におくことを拒む 「リベラル」「リバタリアン」がいます。

ちなみに、経済的な不平等を容認するのがリバタリアン、容認しないのがリベラル。

「功利主義」は正義の感情的基盤とは関係なく合理性を重視します。

イーロン・マスク、
ーター・ティール、
サム・アルトマン、
ヴィタリック・ブテリン 
などがリバタリアンであるということを紹介しています。


6.おすすめなのか

政治的思想について理解を深めたい人にはおすすめですが、
ふつうの日本人にはなじみのない言葉が非常に多く、
もっと平易に理解できると助かるなと思います。
ということで、あまりおすすめできません。

本著ではなく、橘玲氏の他の著作をおすすめします。



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