2026-09-22

だからベンチャーキャピタルはやめられない ~投資家だけが知っている起業とお金のリアル~


日々の読書から、おすすめを紹介します。今日は、

だからベンチャーキャピタルはやめられない

~投資家だけが知っている起業とお金のリアル~

2026年05月初版




1.著者


岩澤 脩

ベンチャーキャピタリスト(ファーストライト・キャピタル代表取締役)



2.どんな期待を持って読んだか


Pivotの動画で知った本であり、投資する側として、

学べる点があると思い、手に取りました。



3.構成


第1章 ベンチャーキャピタルとは何か

       VCの基礎知識

第2章 投資の前にVCは泣く

       立ちはだかるファンドレイズ

第3章 投資の意思決定を行う5つのステップⅠ

       IPOできるスタートアップを発掘する

第4章 投資の意思決定を行う5つのステップⅡ

       バリュエーションと契約

第5章 どうやって企業価値を高め、EXITするのか

       IPOと事業撤退の分岐点

第6章 ベンチャーキャピタルを運営するということ

第7章 ベンチャーキャピタルは日本経済にインパクトを与えられるのか

       人口減少時代のVCの存在意義



4.全体的な所感


具体的な数字や体験談が多く出てくるという点に、高い価値があると思いました。


VCの内部事情や仕事の仕方を理解できる貴重な一冊で、

特に、ファンドレイズについての内容が詳しかったです。



5.個別の印象的な内容


P40より、

シリーズAの「A」とはA種優先株から来ています。

株式は大きく分けて普通株優先株の2種類がありますが、

VCからの資金調達では優先株が使われることがほとんど。

最初のラウンドで発行した優先株をA種優先株

2番目のラウンドで発行した優先株をB種優先株と呼ぶ。


P57より、

通常、ファンドの運用期間は10年間で、

その半分の5年以内に投資を終わらせなければならない契約になっているので、

LPを集めるファンドレイズの期間も1~1.5年以内と決まっています。


P113より、

TAM、SAM、SOMのうち、

シードステージやアーリーステージで最も重視するのは、SOM、

つまり現実的に獲得できる市場規模です。

将来、上場を目指すなら、

少なくともSOMで50億円以上、SAMで500億円以上の市場規模は必要です。


P150より、

一般に、最も多くを出資するリードVCは10~20%の株式シェアを求め、

それ以外のフォロー投資家は、5%以下の株式シェアを求めます。


P150より、

創業からIPOまでに資金調達を5~8回することが多いのですが、

一回の資金調達につき、希薄化を15~20%に抑えるのがセオリーです。

それ以上になると、上場時の創業者の株式シェアが低くなってしまい、

のちのち厳しい状況になります。


P160より、

アメリカに買取請求権がないのは、

株主代表訴訟などの法的手段によって責任追及がなされる制度が機能しているためです。

一方、日本では、責任追及が難しいので、

契約上の手当として買取請求権を維持してきた歴史があります。

それを理解せずに、買取請求権を抜いてしまうと、痛い目に遭うでしょう。


P166より、

J-KISSは起業家だけでなく、VCなどの投資家側にもメリットがあります。

バリュエーションや契約交渉の手間が省けるし、

ディスカウントレートの救済処置があるので、

現時点でバリュエーションが決められないスタートアップにも投資しやすくなります。


P174より、

企業価値のデータ。

ポストバリューの評価額(中央値)は、

シードは2億円、プレシリーズAは7億円、シリーズAは12億円。

調達金額(中央値)は、

シードは0.5億円、プレシリーズAは1.6億円、シリーズAは2.5億円。


P190より、

ロックアップには2種類あります。

制度ロックアップ」は、証券取引所の規則により定められた拘束期間。

例えば、東証では上場直前に投資した株主は上場後6か月は株式を売却してはいけないと定めています。

任意ロックアップ」は、スタートアップと証券会社、VCなどの主要株主との間で個別に締結される契約。

上場から90~180日に設定されることが一般的だが、

「株価が公開価格の1.5倍以上になったら〇〇日以内でも売ってもよい」といった

柔軟な条件が設定されることもあります。


P248より、(キャピタリストの採用)

一番の挫折経験」を尋ねています。

どのような経験をして、それを乗り越えるためにどうしたのかを聞くと、

その人の人となりが見えてくるからです。



6.おススメな人はどんな人か


・投資する側の人たちはもちろん、

 資本主義とは何かを考えるきっかけにもなる本だと感じました。


・エンジェル投資をする際にも、目安となる数字がたくさんでています。


・私も創業者に対して、一番の挫折経験は必ず伺います



ありがとうございました、

下記のバナーを押していただけると、AIに頼らず駄文を作成する気持ちになります。

にほんブログ村 その他生活ブログ FIRE(40代)へ にほんブログ村 投資ブログ 億り人へ 

0 件のコメント:

コメントを投稿