日々の読書から、おすすめを紹介します。今日は、
月をめざすチームの働き方
2026年05月初版
1.著者
袴田 武史
ispace代表取締役CEO&Founder
日本有数、いや世界有数の難易度の高い挑戦をしている
起業家だと思っているので、
挑戦と向き合うマインドや組織運営の仕方について
学びたいと思い、手に取りました。
3.構成
第1章 月を目指す「ビジョン」
第2章 月を目指す「世界」
第3章 月を目指す「人」
第4章 月を目指す「考え方」
第5章 月を目指す「セルフリード」
4.全体的な所感
過去の2回の月面着陸ミッションは叶っていないが、
その背後にあるたくさんの物語や考え方を学ぶことができる内容であり、
著者の生き様と覚悟、そして日本、世界の未来に対する希望に
触れることができる本だと思いました。
「日本を失敗できない国にしない」
このメッセージ、心から同意します。
スペースXのイーロンマスクとの対比が、
非常に興味深いです。
袴田氏の、なんというか、日本的な思想というべきなのかな
5.個別の印象的な内容
P33より、
なぜ人類は宇宙を目指すのか。
生命は深海で生まれ、深海から海に上がり、陸に上がって、
さらに宇宙を目指している。
生命は常に生存領域を拡大している。
今は宇宙は人類にとってはそのままでは生存できない環境であるが、
生命が生みから地上へと全く異なる環境に適合したように、
長い時間軸の中ではやがて、人類も宇宙に適合する時がくる。
P35より、
イーロン・マスクは、
やがて人類が地球で住めなくなるから移住するために火星を目指しているという。
私自身は逆だと思っている。地球に住み続けるために、宇宙に出ていくのだ。
地球の持続可能性を担保するために、
宇宙を経済合理性のある状態で活動できる環境にすることが必要だと思う。
P101より、
アイスペースは着陸船を開発するにあたり、
一つひとつの技術や部材を自社開発するのではなく、
世界中から調達して組み合わせるシステム設計および組立に注力する戦略をとった。
※スペースXは、ロケットの部品の多くを調達から自社開発へと切り替えた
P119より、
2017年のシリーズAでは、当時国内最高額の100億円の資金調達をした。
2020年のシリーズBでは35億円、
2021年のシリーズCでは50億円を発表した。
2023年のIPOでは64億円を調達。
2024年の海外募集では83億円、
2025年は、海外募集、国内個人、第三者割当によって180億円を調達した。
P160より、
イーロンマスクのような一人の強いリーダーがすべてを管理して成り立つケースもあるが、
アイスペースは私のリーダーシップの違いもあり、
一人ひとりがセルフリードし、支え合う働き方・組織になっているのだと思う。
一緒に働く仲間や所属組織、他の部署との関係の中で、
「自分の役割」を自分で考え、自分で規定する人が多いし、それをよしとしている。
そういった人が組織の上層部に自然と上がってきて、
その文化が組織全体に広まっているのだろう。
6.おススメな人はどんな人か
・社会をよくするために、挑戦しようとしている
すべての人におすすめしたいです。
ほとんどの人の挑戦がちっぽけなものに見えてしまいますから
・P33の前後で、進化論を「楽しく」想像するきっかけとなりました。
生命の進化は、海から陸に生活圏を広げるにつれて、
魚類→両生類→爬虫類へと変化・進化してきました。
この先は、地球から宇宙へと生活圏が広がる段階なのかもしれません。
その場合は、哺乳類→両生類Ⅱ→〇〇類へと変化・進化するのかもしれませんね。
哺乳類の人類が、宇宙に拡散していったら、
人類は廃れても、他の生命の繁栄するのかもしれません
ありがとうございました、
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