日々の読書から、おすすめを紹介します。今日は、
「公益」資本主義 ~英米型資本主義の終焉~
2017年3月初版
1.著者
原 丈人
シリコンバレーを代表するVC(デフタ・パートナーズ)を創業。
後に、アライアンス・フォーラム財団も設立。
2.どんな期待を持って読んだか
資本主義について、「三宅の目」チャンネルの動画より、
アメリカの国民資本主義があるし、
日本の法人資本主義もあることを知ったので、
その他の資本主義についてもありなのか知りたくて読みました。
3.構成
1章 グローバリズムの終焉
2章 日本と世界を滅ぼす株主資本主義
3章 アメリカでアメリカモデルの限界を知る
4章 公益資本主義とは
5章 公益資本主義の12のポイント
6章 公益資本主義・実践編~モノづくり最適国家の実現
7章 対談 GDP600兆円実現のために
4.全体的な所感
理想の社会としては、日本人として感動しました。
具体的な実現方法まで記述が豊富であり、
賛同しました。
しかし、実現性は乏しいのかもしれないとも感じました。
大きな社会の変更が必要だし、
欧米にルールを変えさせるということが、
歴史的に日本は得意ではないからです。
会社は株主のものである という考え方から、
会社は社会の公器であり他のステークホルダーのものでもある
という考え方は、そうあってほしいです。
ただ、社員が
株主になれば解決してしまうような気もしたのですが。
5.個別の印象的な内容
P58より、
株主資本主義は、富の偏在化や所得の格差を拡大する。
公益資本主義は、会社を株主だけのものとせず、
従業員や顧客や取引先や地域社会に
プラスの貢献をする存在でなければならないと考える。
アメリカモデルの株主資本主義のどこに問題があり、
社会にどんな弊害をもたらしているかを検証する。
P110より、
株主のうちで「会社を支える一員」とみなすべきなのは、
5年以上の長期にわたって株を持ち続けた株主のみ。
株数の多寡ではなく、その企業の事業と理念に共感し、
長期にわたって経営を支えたいと考えている株主こそ優遇すべき。
P151より、
アメリカでは女性の社会進出が進んでいると、日本では思われています。
しかし、実態は、80年代に「株主利益のための男性労働者の給与抑制」
を「女性の社会進出」という言葉で美化したのです。
P185より、
会社法を改正して、
5年以上保有する株主とそれより短い株主を区別した株式市場をつくれば、
中長期の研究開発型の企業を支援する市場となります。
6.おすすめなのか
共産主義は、明確にダメであり、
資本主義の方がマシなのは理解しているが、
そのもっとよい◎◎主義を考えてみたい人におすすめです。
また、資本主義とは何なのかを理解したい人におすすめです。
日本発の世界を変える良い◎◎主義という発想をしている
著者のような偉人がいることに勇気を覚えました。
久しぶりに、興奮して早朝から目を覚ました
自分の個人投資家としての生き方にもヒントを得たような気がします。
ありがとうございました。
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