日々、複数視聴した動画の中から、おすすめを紹介します。
今日は、次の動画です。
pivot【Jリーグ20クラブの企業価値】
スポーツビジネスの成長は、日本ではゆっくりですが、
世界の事例も交えながら、追いつくための研究結果を学ぶことができる動画です。
話者は、元ゴールドマンサックスで、東大特任教授の木村正明氏
非常に面白いスポーツとビジネス・金融の話であり、
長期で成長していく分野だと思いましたので、
まとめを作成しておきたいと感じました。
少しでも、皆さまのためになれば幸いです。
【動画の構成(個人的に作成)】
【前編】
・Jリーグのチームの買収
・プロスポーツチームが安い理由
・具体的なチーム価値
【後編】
・クラブや選手の価値を上げる方法
・レッドブルによる大宮買収とチームのすべきこと
・チームのオーナーについて
【学び&参考になった点】
Jリーグのチームの買収
・欧州のスポーツチームは、収支ではなく「売上」を重視しており、価値が高い
・一方、日本ではチームの「収支」を重視しがちであり、チームの価値が低い
・Jリーグのチームオーナーについて
■地域チーム…少数株主が多く存在する
■企業チーム…1つなどの大企業などが所有する
・日本のチーム買収の取引価格は、額面価格or純資産が基準になっており、
鹿島アントラーズの買収時は、16億円と安すぎる印象
プロスポーツチームが安い理由
・買収側は、毎年億円単位の赤字を出していくため、安く買わせてほしい
・欧州クラブの価値算出は下記
チーム価値 = 売上高 × SNSフォロワー数 × 選手市場価値
・売上高が重要であり、赤字か黒字かはチームの価値に影響与えない
・選手市場価値は、トランスファーマーケットというサイトなどが参考とされる
具体的なチーム価値
・チーム価値のJリーグ1位は、浦和レッズであり
モデル1 242億円 モデル2 61億円
・チーム価値のJリーグ20位は、FC町田ゼルビアであり
モデル1 57億円 モデル2 23億円
※2つのモデルで算出しており、詳細は動画参照のこと
クラブや選手の価値を上げる方法
・クラブの価値を上げた例として、
フーリガンを排除すると同時に、スタジアムにスイートルームを作り、
金持ちの家族にもきてもらったり社交場として活用してもらうことで、売上UP
・日本人の選手の価値を上げるために、
各国のリーグは、A~Eのランクがされており、Jリーグは残念ながら「E」
このランクを上げるためには、互いの選手の行き来が多く、リーグ同士の
対戦があることが必要。日本人は、有名リーグに行く人数は増えたが、
有名リーグから来る人が不足しているため、Eのまま。
レッドブルによる大宮買収とチームのすべきこと
・レッドブルが大宮アルディージャを3億円で買収したと報道されていた
・大宮は昨年売上27億円、今後は売上を上げていくことが大事
チーム価値としては売上が大事であり、収支は価値を左右しないことに注意
・レッドブルがオーナーになり、9月の人事でスタッフなど大勢入れ替えをしたらしい
→この入れ替えに対して、日本的にゆっくり入れ替える方がいいのか、
レッドブルのようにスピーディに入れ替える方がいいのかはわかりませんが、
早期にチームが強くなり、レッドブルが利益を得て他の企業などに売却できると
よいですね
チームのオーナーについて
・日本では、チームが勝てないと監督や選手に対して怒るが、オーナーには注目しない
・もっとオーナーに関心を持つべき。例えば、
■オーナーが上場企業の場合
収支を見ないわけにはいかず、収支悪化はNGのため、
チームにスポンサー費用を投入することは難しいはず
■オーナーが個人の場合
余興として見ることができるため、
大きなスポンサー費用をだすことができる
・なお、大宮でも話題になったチームネーミングライツについて、
欧州では、チームの価値を上げないという理由から
全く重視されなくなっている
【私の感想】
・スポーツについて、観戦を楽しむだけでなく、
ビジネスの観点から知ることも非常に面白いことだと思います。
・スポーツチームの価値の算出、オーナーのことなどを知り、
長期的に、構造的に日本のサッカーが成長していくように、応援したいです。
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