2024-09-23

サッカーの経済学


日々の読書から、おすすめを紹介します。今日は、

サッカーの経済学

2023年12月初版




1.著者


平田竹男

ハーバード大学修士、東京大学工学部博士、経産省入省、
Jリーグやなでしこ発足などに関わった人

元・日本サッカー協会専務理事


2.どんな期待を持って読んだか


過去のブログでも取り上げたpivot動画にて、
サッカーに関する経済を垣間見て、同様の本があることを知り、
早速読んでみました。



3.構成


第1章 選手とクラブ経営
第2章 スタジアム所有のコストと収入
第3章 フロントがチーム強化のために行うマネジメント
第4章 サッカーの最高峰 欧州5大リーグ
第5章 これからのビジネスモデル
第6章 ワールドカップは世界最大のスポーツビジネス?



4.全体的な所感


サッカーをプレイすることも観戦することも好きですが、
一方で、サッカーをビジネスの観点からみたり考える知識はないため、
この本をきっかけに新しい側面を触れることができました。

個人的には、
育成のこと、移籍金のこと、
などに関心が高く、プロサッカーのエコシステムを知ることができました。



5.個別の感想


P92より、

移籍金は、移籍先が移籍元に支払うだけでなく、
12~23歳に所属したクラブに「連帯貢献金」を移籍金の5%を払う。

→移籍金として、移籍先が移籍元に支払うイメージしかありませんでしたが、
 もっと若い時まで遡り、数%でもメリットを与えていこうという点に
 なんかうれしい気持ちになりました。



6.おすすめなのか


おススメです。

競技だけでなく、その周辺や業界のことを理解することは面白いからです。

スポーツに限らず、車も車自体ではなく、会社を理解することは面白い、
投資も会社単体ではなく、業界や世界の動向を把握することが面白い、
目線もどんどん長期になっていきますよね


スポンサーという観点からは、
スタジアムの看板やユニフォームのスポンサーが
どれくらいの金を払っているのかという推測もできるようになります。

スポーツの経済学について、
義務教育でも扱ってほしいし(先進国向けには必要かと)
市民大学などでも学んだり触れる機会があるといいと思いますね。

ただし、受講者は、心の余裕と、少しの財布の余裕が、必要かもしれませんね

様々なテーマをビジネスの側面からも理解することで、
資本主義とうまく付き合うことができる人間が増えると思います。

サッカーをうまくプレイすることができなくても、
サッカーを観戦・視聴することの経済的な応援の意味を理解したり、
経営母体に意見することもできるチームがあるのかと気づいたり。

たくさんの楽しみ方、楽しむ可能性がありますよね





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