日々の読書から、おすすめを紹介します。今日は、
金融のプロが実はやっている最もシンプルで賢い投資の結論
2021年8月初版
1.著者
北村 慶
金融機関の取締役や金融庁有識者検討会の元メンバーであるプロ。
2.どんな期待を持って読んだか
毎日ブログで勉強させてもらっているりんりさんが紹介していた本です。
りんり氏同様に、私も
個別株投資に加えて、長期・分散・低コストが最も大事だと思っていますが、
異なる内容もあるのかもしれないと思い、
学ぶことがあると思い手に取ってみました。
3.構成
第1章 大公開-「長期・分散・積立投資」13年間の投資結果
第2章 「老後2000万円」は本当に必要か?
第3章 活況な市場はコロナ・バブルか?
第4章 資産運用の科学~「長期・分散・積立投資」はなぜ勝てるのか?
第5章 資産運用実践編
第3章 活況な市場はコロナ・バブルか?
第4章 資産運用の科学~「長期・分散・積立投資」はなぜ勝てるのか?
第5章 資産運用実践編
第6章 資産運用のニューノーマル
第7章 明るい未来のために
4.全体的な所感
「長期・積立・分散投資」を本当に非常にわかりやすく解説いただいている本でした。
このような価値の高い本にずっと巡り合えていないことは本当に悔しいです。
すべての社会人がこの本をを読み、
投資についての理解を深められればいいと感じました。
5.印象的な箇所
P111より、
期待リターンとリスク(収益のブレ)について。
逆相関や相関関係にない資産をポートフォリオに加えることにより、
リスクを抑えてリターンを増やすことができる
P149より、
投資の世界では、インデックス運用はフリーライダーと呼ばれている。
その主な理由は次。
株や債券の価格はプロたちがさまざまな分析・評価をしてそのコストを背負いつつ
売買することで適正化される。
そうしたコストを全く負担しないインデックス運用者は、
アクティブ運用者の努力にただ乗りしている。
→唯一、このインデックス運用者がただ乗りであると批判される所以については、
全く同感できませんでした。
インデックス運用者は、指数の活用のためのコストを払っていると思います
P159より、
GPIFは不動産を投資対象としていないが、多くのOECD加盟国の公的年金や、
年金基金、アメリカの大学財団は不動産に資金を振り向けている
→GPIF以外の巨大な組織の運用について、紹介されていることは勉強になります!
6.おすすめなのか
投資初心者には、非常におすすめです。
私は特に7章が2024年の今読むと面白いと感じました。
ESG投資についてやや否定的に記述されていますが、
出版当時はESG投資の勢いは全盛期であり、
勇気がいると感じました。
著者が8資産分散均等インデックスを重視する理由や、
その欠点を補完する方法などが具体的に述べあられており、
1人の投資家としての頭の中を知ることができる
良書だと思います。
素晴らしい本をありがとうございました
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