日々の読書から、おすすめを紹介します。今日は、
イーロン・ショック~元twitterジャパン社長が見た「破壊と創造」の215日~
2024年8月初版
1.著者
笹本 裕
2000年 MTVジャパン取締役COO
2002年 MTVジャパン取締役CEO
2007年 マイクロソフト入社
2014年 Twitter Japan 代表取締役
2024年 DAZN JAPANCEO
2.どんな期待を持って読んだか
Twitterがイーロンマスクに買収されて、
どのようなことが起きたのかを少しでも
知りたいと感じたためです。
pivotの動画で著者の話が印象的だったため
読んでみました。
3.構成
Chapter1
天才経営者は善か悪か? 私が見たイーロンという男
Chapter2
破壊は予告もなくやってきた Twitter買収の一部始終
Chapter3
Chapter3
私がTwitterジャパンの社長になるまで リクルート、MTV、マイクロソフト
Chapter4
Chapter4
イーロン・ショックは他人事ではない AI時代に生き残る働き方
Chapter5
Chapter5
日本に必要な「破壊と創造」 2030年問題にどう立ち向かうか
4.全体的な所感
読みやすく、非常に面白い内容だと思いました。
1企業の買収の話だけでなく、
日本という国に対する理解と今後に向けた提言もしています。
マスク氏がTwitterを買収した後におきた混乱を
具体的に記述しており、
日系企業では経験できない景色をみることができました。
5.個別の印象的な内容
P18より、
PayPalは決済サービスという「機能」であり、哲学や思いのようなものは入ってこない。
P19より、
テスラやスペースXなどは、テクノロジーがエンジンになるものであるが、twitterは人間の心の機微を読み解くべきものである。
→マスク氏の好きな分野と嫌いな分野を整理していて勉強になります。
P106より、
80人くらいの決起集会をして30万円をクレジットカードで決済しようとしたら、できず、自腹を切った。
P115より、
私が辞めるに至ったのは、そういう戦略の違い
(イーロンはアメリカをなんとか回さないといけないと考えており、
アジアや日本の事業に気を配ってくれていなかったから)があったからです。
P215より、
日本は社会主義国家になったのかと思うくらい、皆にばらまく方針をとっており、皆が不幸になってしまう。シンガポールは、3つの産業(AI、バイオ、ファイナンス)にベットしています。
P220より、
破壊と創造はセットであり、何か新しいものを創造しようとすると、その前に何かしらの破壊が必要になります。しかし、日本では破壊する人は嫌われる。破壊した人がそのまま創造をすると妬まれるまれてしまう。
→言いえて妙。完全に同感
6.おすすめなのか
日本企業でぬくぬくと過ごしている人にこそ、
すごくおすすめだと思いました。
Twitterのような買収が
これから多く増えていくと思います。
ありがとうございました。
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