2024-08-05

挑戦する経営 ~千本倖生の起業哲学~




日々の読書から、おすすめを紹介します。今日は、

挑戦する経営 ~千本倖生の起業哲学~

2008年10月初版




1.著者


千本 倖生

連続起業家
京都大学工学部、日本電信電話公社を経て、第二電電を共同創業。
大学教授などを経て、イー・アクセス、イー・モバイルを創業



2.どんな期待を持って読んだか


下記の動画で、連続起業家となる背景を知りたいと思い、
著著を拝読しました。

pivot【千本倖生氏への10の質問】です。




3.構成



序章  ブロードバンド革命の足音
第1章 古都で育まれた起業家精神
第2章 「日本の可能性」に懸ける
第3章 人はそれを「無謀」といったー第二電電の挑戦ー
第4章 教育無くしてベンチャー無し
第5章 経営者の条件ーイー・アクセス創業ー
第6章 史上最短で東証一部上場へ
第7章 「線」から「点」へーモバイル事業参入前夜ー
第8章 巨大ファンドは「トップ」を見る



4.全体的な所感



起業哲学を語るだけではなく、
時系列としてどのような経験があり、
それをどう感じ、どう考えて、行動してきたのかが
具体的に説明された後に、起業哲学を示す形になっているため、
各起業哲学について納得感がありました。

私も会社設立経験があり、その会社が上場をし、
経済的自由を得ました。

これからは、社会への恩返しのために
新しく創業しようと準備をしています。

その際に、
連続起業家を名乗ろうかと思っていましたが、
ちょっとレベルが違いすぎると感じました。
でも、目指す方向や抱く思いは同じではないかと思います。

千本氏は、アメリカのフルブライト奨学生になり、
1年でマスター、1.5年でドクターをとってしまうほどのすごいお方でした
しかも、今でなく当時の困難は想像すらしきれない気がします



5.個別のメモ


P66より、

もし私が電電公社という「器」の中だけで育っていたら、
「大きくて、歴史のあるもの」を後生大事に守り続ける一生に彩られていたと思う。
フルブライト留学制度というオープンな場を提供してくれたアメリカという国家と
その社会価値観に私はとても感謝している。

→千本氏の健全な競争こそが、社会のためになるという考えは、
 このアメリカでの生活、寮友との関係が強いのではないかと感じました



6.おすすめなのか


毎日ネットを利用している自分ですが、
千本氏の社会をよくしたいという思い・変革を通じた社会貢献を知らずに
利用してしまっていました。
そのことにいまさらながら、反省しております。

先天的な才能におごらず、
後天的に起業家精神を獲得していくストーリー、
多くの日本人必読の書だと感じました。

ありがとうございました。




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